
ジュエリークリーニングはどこするのがいいかな?
って迷っていませんか。
店舗に頼むべきか、自宅でできるのか分からないという声は少なくありません。
この記事では、ジュエリーの汚れの原因や基本のお手入れ方法、クリーニングの相場、無料サービスが受けられる店舗情報までをわかりやすくまとめています。
18kゴールドやシルバーのケア、超音波洗浄機の活用法なども紹介していますので、ジュエリーをきれいに保ちたい方はぜひ参考にしてください。
- 自宅と店舗それぞれのクリーニング方法と特徴
- クリーニングの相場や料金の目安
- 無料でクリーニングできる場所や条件
- 素材別の注意点と正しいお手入れ方法
ジュエリークリーニングはどこでできる?
- ジュエリー汚れのタイプ
- ジュエリー基本の手入れ方法
- ジュエリークリーニングの相場価格
- アクセサリークリーニング無料のお店
- ティファニーのジュエリーを店舗でクリーニング
ジュエリー汚れのタイプ


ジュエリーの汚れは主に3つのタイプに分けられます。
まず最も一般的なのが、汗や皮脂による汚れです。
肌に直接触れるネックレスやリングは、日常的に汗や皮脂が付着して蓄積し、徐々に輝きを失わせていきます。特に夏場は汗をかく機会が増えるため、汚れが付着するスピードも速くなります。
次に挙げられるのが、外気やホコリによる汚れです。
普段あまり意識することはありませんが、空気中には目に見えない汚れやホコリが漂っています。これらがジュエリーに付着することで、時間をかけて表面を曇らせてしまいます。
そして女性に多いのが、化粧品による汚れです。
日焼け止めやファンデーションなどには油分が含まれているため、ジュエリーに触れると付着して汚れの原因となります。最近では男性もスキンケアをする機会が増えているため、化粧品による汚れは性別を問わず注意が必要です。
これらの汚れはジュエリーの輝きを損なうだけでなく、長期間放置すると金属の変色や宝石の劣化を招くこともあります。
汚れのタイプを理解することで、適切なクリーニング方法を選ぶことができるでしょう。
ジュエリー基本の手入れ方法


ジュエリーを美しく保つための基本的なお手入れは意外と簡単です。
まず最も重要なのが、使用後に柔らかい布で拭くことです。
特に汗や皮脂が付きやすいリングやネックレスは、外したらすぐに拭き取る習慣をつけましょう。この小さな手間が、ジュエリーの輝きを長持ちさせる鍵となります。
また、ジュエリーは「最後に着けて最初に外す」というルールも大切です。
化粧品や香水、ヘアスプレーなどをつけた後にジュエリーを身につけることで、これらの製品に含まれる化学物質との接触を避けられます。
さらに、着替えの際に引っかけて変形や破損を防ぐためにも、着替える前に外すことをお勧めします。
水仕事や入浴、プールでの使用も避けるべきです。水に含まれる塩素や石鹸成分がジュエリーの輝きを損なう原因になります。特に真珠やオパールなど水に弱い宝石は注意が必要です。
保管方法も重要なポイントです。
ジュエリー同士が擦れ合わないよう、個別に小袋や仕切りのある宝石箱に入れて保管しましょう。シルバー製品は空気に触れると酸化するため、使わない時は密閉袋に入れておくと変色を防げます。
ジュエリークリーニングの相場価格
ジュエリークリーニングの相場は、アクセサリーの種類や素材、汚れの程度によって異なりますが、一般的には1,500円〜3,000円程度です。
簡単な表面クリーニングであれば1,500円前後、細かい部分まで丁寧に洗浄する場合は2,500円前後が相場となっています。
ただし、ブランドジュエリーの場合は価格設定が異なることがあります。
ブランド直営店でのクリーニングは、購入者向けに無料サービスとして提供していることが多いですが、購入していない商品の場合は3,000円以上かかることもあります。
また、単なるクリーニングではなく「仕上げ直し」と呼ばれる小傷の研磨やメッキの修復を含むサービスになると、8,000円〜15,000円程度に跳ね上がります。
プラチナや金製品は15,000円前後、シルバー製品でも8,000円前後が相場となっています。
なお、クリーニングと一緒に宝石のグラつきチェックや爪の点検を行ってくれるお店も多いです。
この場合、追加料金が発生することもありますが、ジュエリーの安全性を確保するためにも定期的なチェックは重要です。
クリーニングを依頼する際は、含まれるサービスの詳細も確認しておくとよいでしょう。
サービス内容 | 相場価格 | 備考 |
---|---|---|
簡易クリーニング | 1,500円前後 | 表面の汚れ落とし |
詳細クリーニング | 2,500円前後 | 細部まで丁寧に洗浄 |
仕上げ直し(シルバー) | 8,000円前後 | 小傷研磨・再メッキ含む |
仕上げ直し(金・プラチナ) | 15,000円前後 | 小傷研磨・再メッキ含む |
アクセサリークリーニング無料のお店
アクセサリークリーニングを無料で提供しているお店は意外と多く存在します。代表的なのが、ジュエリーブランドの直営店です。
ティファニー、4℃やミキモトなど多くのブランドでは、自社で購入したジュエリーに限りクリーニングを無料で行っています。
購入時に受け取る保証書やレシートを持参すれば、定期的に無料でクリーニングサービスを受けられます。
また、デパートのジュエリー売り場でも、購入者向けの特典として無料クリーニングを実施していることがあります。購入した店舗以外でも、同じブランドであれば全国の店舗でサービスを受けられるケースが多いので、旅行先などでも利用可能です。
一方、購入履歴がなくても無料クリーニングを行っている宝飾店も存在します。
これは新規顧客獲得のためのサービスとして提供されていることが多く、簡易的なクリーニングに限られますが、アクセサリーの状態チェックも兼ねているので定期的に利用する価値はあります。
ただし、無料サービスには限界があります。
深い傷の修復や複雑な構造のジュエリーのクリーニング、宝石のグラつき修正などは有料になることが一般的です。また、無料クリーニングは混雑状況によってはその場で対応できないこともあるため、事前に電話で確認しておくと安心です。
ティファニーのジュエリーを店舗でクリーニング
ティファニーでは全国の直営店でジュエリークリーニングサービスを提供しています。
プラチナやゴールド製品は無料、2025年3月1日より、シルバー製品は1点につき税込3,300円で利用可能です。
このサービスは、ティファニーで購入した商品だけでなく、他店で購入したティファニージュエリーにも適用されます。
また、クリーニングだけでなく「仕上げ直し」サービスも行っています。
こちらはプラチナ・ゴールド製で税込15,950円から、シルバー製は税込8,250円からとなっています。仕上げ直しには表面の汚れ落としだけでなく、小傷の研磨や再メッキ加工も含まれており、新品同様の輝きを取り戻すことができます。
ただし、注意点もあります。一部の店舗ではクリーニングサービスを提供していません。
クリーニングを依頼する際は、事前にティファニークライアントサービス(0120-488-712)に問い合わせると確実です。
また、混雑時期や店舗によっては即日対応できないこともあるため、余裕をもってスケジュールを組むことをお勧めします。
ジュエリークリーニングどこでもできる 自宅でのケア方法
- ジュエリークリーニング自宅での方法
- 18kのジュエリーの手入れ方法
- 指輪のクリーニング
- シルバーアクセサリーをクリーニング
- 酸化したシルバーの戻し方
- ジュエリークリーニング超音波の活用法
ジュエリークリーニング自宅での方法


自宅でジュエリーをクリーニングする方法は素材や宝石の種類によって異なります。
最も基本的なお手入れは、使用後に柔らかい布で拭くことです。これだけでも日常的な汚れのほとんどは防げます。
より本格的なクリーニングが必要な場合は、ぬるま湯と中性洗剤を使う方法が効果的です。
小さなボウルにぬるま湯と少量の食器用中性洗剤を入れ、ジュエリーを5分程度浸けます。その後、柔らかい歯ブラシで優しく汚れを落とし、清潔な水でよくすすいでから布で完全に乾かします。
ただし、このような水洗いが適さないジュエリーもあります。
真珠やオパール、エメラルドなど水に弱い宝石や、接着剤で固定された宝石、アンティークジュエリーには専用クロスでの拭き取りにとどめるべきです。
また、シルバーの黒ずみには重曹とアルミホイルを使った方法が効果的です。耐熱容器にアルミホイルを敷き、その上にシルバーを置き、重曹を溶かした熱湯を注ぐと化学反応で黒ずみが落ちます。
市販のジュエリークリーナーを利用するのも手軽な方法です。
ただし、製品の説明書をよく読み、自分のジュエリーに適したものを選ぶことが重要です。
不安がある場合は、ジュエリーを購入したお店に相談するか、プロのクリーニングサービスを利用するのが確実です。どのような方法でも、ジュエリーに無理な力をかけないこと、クリーニング後は完全に乾かすことを心がけましょう。




18kのジュエリーの手入れ方法


18kゴールドのジュエリーは75%の純金を含み、美しい輝きとともに比較的柔らかい特性があります。
日々のケアとして最も効果的なのは、使用後に柔らかい布で丁寧に拭くことです。これだけで汗や皮脂による酸化皮膜の形成を防ぎ、輝きを保つことができます。
定期的なお手入れには、ぬるま湯と少量の食器用中性洗剤を使う方法が有効です。ボウルに溶液を作り、18kジュエリーを5分ほど浸したあと、柔らかいブラシで優しく洗浄します。
その後、清潔な水で十分にすすぎ、糸くずの出ない布で水分を完全に取り除きましょう。
18kゴールドは24kよりも合金が多く入っているため耐久性はありますが、それでも純金の含有量が多いため傷がつきやすい性質があります。
保管の際は個別に保護袋に入れるか、ジュエリーボックスの仕切りを利用して他のアクセサリーと接触しないようにすることが重要です。
年に一度は専門店での点検とプロフェッショナルなクリーニングを受けることをお勧めします。特に小さな傷がついた場合、「仕上げ直し」と呼ばれる研磨とメッキ加工によって新品同様の輝きを取り戻すことができます。
この定期的なメンテナンスが、高価な18kジュエリーを長く美しく保つ秘訣です。
指輪のクリーニング


指輪は手の動きに伴って様々な物に接触するため、最も日常的に汚れが蓄積するジュエリーです。
幸い、多くの指輪は自宅で安全にクリーニングすることが可能です。特にダイヤモンドリングなど硬い宝石を使った指輪は、家庭でのクリーニングに適しています。
クリーニングの基本的な手順は、まず小さなボウルにぬるま湯と数滴の食器用中性洗剤を入れ、指輪を5分ほど浸します。次に柔らかい歯ブラシを使って、特に宝石の裏側や爪の部分を丁寧に磨きます。
これらの部分は汚れが溜まりやすく、宝石の輝きを損なう原因になります。洗浄後は流水でよくすすぎ、清潔な布で水分を完全に取り除きます。
ただし、エメラルド、オパール、パールなど水や洗剤に弱い宝石がセッティングされている指輪では、この方法は避けるべきです。このような場合は、わずかに湿らせた柔らかい布で軽く拭く程度にとどめましょう。
日常的なケアとして、指輪を外す際に毎回柔らかい布で拭く習慣をつけると、汚れの蓄積を最小限に抑えられます。
また、入浴や水仕事の際には指輪を外すことで、石鹸カスや洗剤の残留による曇りを防ぐことができます。こうした小さな心がけが、指輪の美しさを長く保つ基本となります。
シルバーアクセサリーをクリーニング


シルバーアクセサリーは適切なお手入れをすれば長く美しさを保てます。
自宅でのクリーニング方法として特に効果的なのが、アルミホイルと重曹を利用した化学反応によるクリーニングです。
耐熱容器にアルミホイルを敷き詰め、その上に黒ずんだシルバーアクセサリーを配置します。重曹をお湯3に対して1の割合で溶かした溶液をかけると、数分でアルミとの化学反応が始まり、黒ずみが落ちていきます。
食塩を使った代替法も有効です。この場合、アルミホイルを敷いた鍋にシルバーを置き、水と塩(5:1の割合)を入れて加熱します。
沸騰させて少し煮ることで、重曹と同様の効果が得られます。熱いので取り扱いには注意が必要ですが、特に頑固な黒ずみには効果的です。
シンプルなデザインのシルバーには、歯磨き粉を使った方法も簡単です。
やや古いタイプの研磨剤入り歯磨き粉が適しています。少量を布に取り、黒ずみが気になる部分を円を描くように優しく磨きます。凹凸の少ないアクセサリーに最適ですが、繊細な彫刻があるものには不向きです。
いずれの方法でも、クリーニング後は必ず水で十分に洗い流し、柔らかい布で完全に乾かすことが大切です。
また、宝石付きのシルバーアクセサリーは宝石の種類によってはこれらの方法が適さない場合があるので、専門店でのアドバイスを参考にしましょう。
シルバーアクセサリーの自宅クリーニング方法比較
方法 | 材料 | 効果 | 適している黒ずみ |
---|---|---|---|
重曹+アルミ法 | 重曹、アルミホイル、熱湯 | ★★★★★ | 全体的な黒ずみ |
塩+アルミ法 | 食塩、アルミホイル、水 | ★★★★☆ | 頑固な黒ずみ |
歯磨き粉 | 歯磨き粉、布 | ★★★☆☆ | 部分的な黒ずみ |
酢浸け | 酢、水 | ★★★☆☆ | 軽い黒ずみ |
酸化したシルバーの戻し方
シルバーの黒ずみは「硫化」と呼ばれる化学反応によって生じます。
この現象は、銀が空気中や皮脂に含まれる硫黄と反応して硫化銀という黒い物質を形成することで起こります。
しかし、この黒ずみは適切な方法で元の輝きを取り戻すことが可能です。
最も効率的な方法は電気化学的反応を利用したものです。
アルミホイルを敷いた容器に黒ずんだシルバーアクセサリーを置き、熱湯3に対して重曹1の割合で溶かした溶液を注ぎます。
この状態で10〜30分放置すると、アルミが電子を供給し、硫化銀が元の銀に戻る仕組みです。溶液が冷めたら取り出して水ですすぎ、柔らかい布で乾かせば完了です。
より部分的な黒ずみには、歯磨き粉による研磨法が有効です。少量の歯磨き粉を柔らかい布やコットンに取り、輪を描くように優しく磨くと黒ずみが落ちていきます。
ただし、この方法は表面を薄く削るため、頻繁に行うと地金そのものが痩せる可能性があります。
黒ずみを予防するには普段の取り扱いも重要です。
身につけていない時は密閉できる袋や防錆紙に包んで保管し、空気との接触を最小限にします。
また、定期的に柔らかい布で拭くだけでも、黒ずみの進行を遅らせることができます。シルバーの輝きを長持ちさせるには、こうした日々の小さなケアが効果的です。
ジュエリークリーニング超音波の活用法


超音波洗浄機はプロフェッショナルなジュエリークリーニング方法として高い効果を発揮します。
この装置は水中に高周波振動を発生させ、それによって生じる無数の微細な気泡(キャビテーション)が破裂する際の衝撃波で汚れを除去します。
特に指輪の爪の間や複雑なチェーンの隙間など、通常の方法では届きにくい場所の汚れを効率的に落とせる点が大きな魅力です。
家庭用超音波洗浄機は比較的手頃な価格で入手可能になってきており、低価格帯では2,000円台から、より本格的なものでも20,000円程度で購入できます。
使用方法は単純で、洗浄液(専用液または水と少量の中性洗剤)を入れ、専用カゴにジュエリーをセットして電源を入れるだけです。通常3〜5分の洗浄で驚くほどの効果が得られます。
しかし、全ての宝石が超音波洗浄に適しているわけではありません。モース硬度7以上の宝石(ダイヤモンド、ルビー、サファイア、スピネルなど)は一般的に安全ですが、エメラルド、オパール、真珠、トルコ石などの柔らかい宝石や多孔質の宝石は損傷する恐れがあります。
また、亀裂のある宝石や接着剤で修復されたジュエリーも避けるべきです。
超音波洗浄機を使用する際は、複数のジュエリーを同時に入れると互いに接触して傷がつく可能性があるため、価値のある品は個別に洗浄するのが賢明です。
不明な点がある場合は、必ず専門家に相談してから使用してください。
超音波洗浄に適した宝石と不適な宝石
超音波洗浄に適した宝石 | 超音波洗浄に不適な宝石 |
---|---|
ダイヤモンド(モース硬度10) | エメラルド(内部に亀裂が多い) |
ルビー、サファイア(モース硬度9) | オパール(多孔質で割れやすい) |
スピネル(モース硬度8) | 真珠(有機物で損傷しやすい) |
トルマリン(モース硬度7.5) | トルコ石(多孔質で脆い) |
めのう(モース硬度7) | タンザナイト(劈開性あり) |
ジュエリークリーニングはどこでできる?自宅と店舗サービスのまとめ
- 自宅でも中性洗剤とぬるま湯を使えば簡単なクリーニングが可能
- 真珠やオパールなど水に弱い宝石は水洗いを避けるべき
- 重曹とアルミホイルを使った方法でシルバーの黒ずみを落とせる
- 研磨剤入り歯磨き粉はシンプルなシルバーアクセに有効
- 超音波洗浄機は家庭でも使えるが宝石の種類によって注意が必要
- 汚れの原因には汗・皮脂・化粧品・ホコリなど複数のタイプがある
- 使用後に柔らかい布で拭くことが基本のケアになる
- 「最後に着けて最初に外す」を守ると汚れや破損のリスクを減らせる
- 一部の宝飾店では購入履歴がなくても簡易クリーニングを無料で提供している
- 本格的な「仕上げ直し」は有料で、小傷の研磨や再メッキが含まれる
- クリーニングの相場は1,500円〜3,000円で、内容により異なる
- プラチナ・金・シルバーで仕上げ直しの料金は大きく変動する
- 年に一度のプロによる点検とケアがジュエリーの長持ちにつながる